2026-06-10
英語会議で言えなかった時の対策18選|次は口から出すための練習法
英語の会議が終わったあとで、「あの場面、本当は言いたいことがあったのに」と悔しくなったことはありませんか。
資料は読めていた。相手の言っていることも大体わかった。頭の中では日本語で意見も浮かんでいた。それなのに、会議のテンポが速くて、口を挟むタイミングを逃し、気づけば “Thank you.” くらいしか言えなかった。
この悩みは、英語力が低いからだけで起きるわけではありません。多くの場合、足りないのは単語や文法ではなく、その瞬間に返すための型です。
この記事では、英語会議で「言えなかった」を減らすために、原因、場面別フレーズ、練習方法、NG例までまとめて解説します。
この記事でわかること
- 英語会議で言えなくなる本当の原因
- 次の会議で使える場面別フレーズ18個
- フレーズを暗記で終わらせない練習方法
- よくあるNG表現と自然な言い換え
- オンライン会議で詰まったときの実用フレーズ
英語会議で「言えなかった」が起きる3つの原因
原因1:完成文を覚えようとしている
英語会議の対策として、よく「便利フレーズ100選」を読む人がいます。もちろんフレーズを知ることは大事です。ただ、完成文をそのまま覚えても、実際の会議では使えないことがよくあります。
たとえば、次の文を覚えたとします。
Would it be possible to extend the deadline to Friday?
締め切りを金曜日まで延ばすことは可能でしょうか?
意味はわかる。でも実際の会議では、締め切りではなく「レビュー期間」を延ばしたいかもしれません。金曜日ではなく「来週の水曜日」かもしれません。完成文だけで覚えると、少し条件が変わっただけで口から出なくなります。
大事なのは、完成文ではなく型で覚えることです。
Would it be possible to extend ___ to ___?
このように空欄つきの型として持っておけば、the deadline、the review period、the pilot phase などを入れ替えて使えます。
原因2:会議の会話は「英作文」ではなく「反応」だから
英語会議では、相手の発言に対して数秒以内に反応する必要があります。これは、机で日本語文を見て英訳する練習とは別のスキルです。
英語を知っていることと、英語で咄嗟に返せることは違います。TOEICの点数が高くても会議で黙ってしまう人がいるのは、この差があるからです。
第二言語習得の考え方でも、知識として知っている表現を実際のコミュニケーションで自動的に使える状態にするには、意味のある文脈で繰り返し使う練習が必要だとされています。
つまり、「知っている」と「会議で言える」の間には距離があります。英語会議で黙ってしまう人は、この距離を埋める練習が不足している可能性があります。
この「知っている」と「咄嗟に使える」の差がなぜ生まれるかを、第二言語習得論の観点から詳しく解説した記事もあります:英語がビジネスでとっさに出ない「本当の理由」
原因3:割り込む・保留する・反対する型を持っていない
会議で必要なのは、流暢に長く話す力だけではありません。
むしろ最初に必要なのは、短くてもいいので会話を止めない力です。
- 聞き取れなかったら聞き返す
- すぐ答えられなければ時間を稼ぐ
- 賛成なら一言で乗る
- 懸念があればやわらかく反対する
- 次のアクションを確認する
このような返答の型を持っているだけで、会議での沈黙はかなり減らせます。
英語会議で「咄嗟に返す」練習をしたい方は、Reply English も試してみてください。発音や単語暗記ではなく、会議で使う返答の型をシナリオの中で練習できます。
英語会議で次に使えるフレーズ18選
ここからは、英語会議で「言えなかった」を減らすためのフレーズを場面別に紹介します。丸暗記ではなく、空欄を入れ替えて使う前提で見てください。
1. 聞き返すフレーズ
1. Could you say that again?
Could you say that again?
もう一度言っていただけますか?
相手の発言が聞き取れなかったときの最も基本的な表現です。What? より丁寧で、ビジネス会議でも使いやすいです。
会話例:
A: We may need to revisit the timeline.
B: Sorry, could you say that again?
2. Could you repeat the last part?
Could you repeat the last part?
最後の部分をもう一度お願いできますか?
全部ではなく、一部だけ聞き取れなかったときに使います。会議の流れを止めすぎずに確認できます。
会話例:
A: The main issue is around the approval flow.
B: Could you repeat the last part?
3. Could you clarify what you mean by ___?
Could you clarify what you mean by ___?
___ とはどういう意味か補足していただけますか?
単語は聞き取れたけれど、意図が曖昧なときに便利です。
会話例:
A: We need a lighter process.
B: Could you clarify what you mean by “lighter”?
聞き返しフレーズをさらに詳しく知りたい方は「英語の会議で使える聞き返しフレーズ完全版」で20種類のフレーズを解説しています。
2. 時間を稼ぐフレーズ
4. Let me think for a second.
Let me think for a second.
少し考えさせてください。
すぐに答えられないとき、沈黙を避けるために使えます。短くて自然な表現です。
会話例:
A: Do you think we can commit to Friday?
B: Let me think for a second.
5. I need to check one thing before I answer.
I need to check one thing before I answer.
回答する前に1点確認させてください。
データや前提を確認しないと答えられないときに使います。曖昧に答えるより、プロフェッショナルに聞こえます。
会話例:
A: Can we reduce the scope?
B: I need to check one thing before I answer.
6. Can I come back to you on that after the meeting?
Can I come back to you on that after the meeting?
その件は会議後に回答してもよいですか?
その場で無理に答えると危ないときに使います。
会話例:
A: What is the exact number?
B: Can I come back to you on that after the meeting?
3. 意見を言うフレーズ
7. I think we should ___.
I think we should ___.
___ すべきだと思います。
自分の提案を簡潔に出したいときに使います。
会話例:
A: How should we move forward?
B: I think we should test it with a smaller group first.
8. From my perspective, ___.
From my perspective, ___.
私の立場から見ると、___ です。
自分の担当領域や専門性から見た意見を述べるときに使います。
会話例:
A: Any concerns from the customer side?
B: From my perspective, the timeline is a bit tight.
9. One thing I would add is ___.
One thing I would add is ___.
1点付け加えると、___ です。
他の人の発言に追加したいときに使います。強く割り込まず、自然に発言できます。
会話例:
A: So we will update the proposal.
B: One thing I would add is the pricing section.
4. 賛成・同意するフレーズ
10. That makes sense.
That makes sense.
それは納得できます。
相手の説明や提案に同意するときの基本フレーズです。
11. I agree with that direction.
I agree with that direction.
その方向性に賛成です。
細部は未確定でも、大枠に賛成したいときに使えます。
12. That aligns with what we are seeing on our side.
That aligns with what we are seeing on our side.
それは私たち側で見えている状況とも一致しています。
相手の意見を、自分のデータや現場感とつなげて同意するときに便利です。
5. やわらかく反対するフレーズ
13. I see your point, but I’m a bit concerned about ___.
I see your point, but I’m a bit concerned about ___.
おっしゃる点はわかりますが、___ が少し気になっています。
反対したいが、強く否定したくないときに使います。
会話例:
A: Let’s launch it next week.
B: I see your point, but I’m a bit concerned about the QA timeline.
14. I’m not sure that would work for ___.
I’m not sure that would work for ___.
___ にはそれがうまく機能するか少し疑問です。
提案の一部に懸念があるときに使います。
会話例:
A: We can remove the onboarding step.
B: I’m not sure that would work for new users.
15. Could we consider another option?
Could we consider another option?
別の選択肢も検討できますか?
反対だけで終わらせず、代替案に進めたいときに使います。
6. 期限・スコープを調整するフレーズ
16. Would it be possible to extend ___ to ___?
Would it be possible to extend ___ to ___?
___ を ___ まで延ばすことは可能でしょうか?
締め切りや期間の延長を丁寧に依頼するときに使います。
会話例:
A: Can you finish the review by tomorrow?
B: Would it be possible to extend the review period to Friday?
このフレーズの詳しい使い方と例文20選は「「Would it be possible to」完全ガイド」で解説しています。
17. Can we prioritize ___ first?
Can we prioritize ___ first?
まず ___ を優先できますか?
全部はできないため、優先順位を確認したいときに使います。
会話例:
A: We need all three updates this week.
B: Can we prioritize the payment issue first?
18. Just to confirm, the next action is ___, right?
Just to confirm, the next action is ___, right?
確認ですが、次のアクションは ___ で合っていますよね?
会議の最後に担当・期限・次アクションを確認するときに使います。
会話例:
A: Let’s move ahead with the revised plan.
B: Just to confirm, the next action is to send the updated proposal, right?
オンライン会議で詰まったときのフレーズ
オンライン会議では、英語力とは別に、音声・接続・発言タイミングの問題があります。Zoom や Google Meet では、次のような短い表現を持っておくと便利です。
| 場面 | フレーズ | 日本語訳 |
|---|---|---|
| 音声が聞こえない | I can’t hear you clearly. | 音声がはっきり聞こえません |
| 接続が悪い | Your audio is breaking up. | 音声が途切れています |
| 自分がミュートだった | Sorry, I was on mute. | すみません、ミュートでした |
| 画面共有を頼む | Could you share your screen? | 画面共有していただけますか |
| 発言したい | Can I jump in here? | ここで少し発言してもいいですか |
特に Can I jump in here? は、英語会議で発言タイミングを作るために役立ちます。完璧な意見を準備してから話すのではなく、まず発言権を取る一言として覚えておきましょう。
Can you / Could you / Would it be possible to の違い
依頼表現は、丁寧さの段階を理解しておくと使いやすくなります。
| 表現 | 丁寧さ | 使う場面 |
|---|---|---|
| Can you ___? | 普通 | 同僚・近い関係への依頼 |
| Could you ___? | 丁寧 | 会議中の依頼全般 |
| Would it be possible to ___? | かなり丁寧 | 期限変更・相手に負担がある依頼 |
たとえば「もう一度言ってください」は Could you say that again? で十分です。一方で、締め切り延長のように相手の計画に影響する依頼は、Would it be possible to extend the deadline? の方が自然です。
よくあるNG例
NG例1:I can’t understand.
文法的には通じますが、相手の説明が悪いと言っているように聞こえる場合があります。
自然な言い換え:
Could you clarify that point?
または:
Could you say that in a different way?
NG例2:I disagree.
直接的すぎて、相手によっては強い否定に聞こえます。議論が必要な場面では問題ありませんが、ビジネス会議ではクッションを入れる方が無難です。
自然な言い換え:
I see your point, but I’m a bit concerned about the timeline.
NG例3:Please wait.
命令のように聞こえることがあります。考える時間がほしいだけなら、次の方が自然です。
Let me think for a second.
「言えなかった」を次に変える練習方法
ステップ1:会議後に1つだけ拾う
会議が終わったら、「今日言えなかったこと」を1つだけメモします。全部を反省する必要はありません。
例:
- 締め切りを延ばせるか聞きたかった
- 相手の発言を聞き返したかった
- やんわり反対したかった
- 次の担当者を確認したかった
ステップ2:完成文ではなく型にする
たとえば「レビュー期限を金曜日まで延ばせるか聞きたかった」なら、完成文はこうです。
Would it be possible to extend the review period to Friday?
これを型にします。
Would it be possible to extend ___ to ___?
この型にしておくと、次は the deadline、the pilot period、the contract review などに入れ替えられます。
ステップ3:別の文脈で3回使う
同じ文を繰り返すだけでは、実際の会議で使えるようになりにくいです。大事なのは、別の文脈で同じ型を使うことです。
例:
- Would it be possible to extend the deadline to Friday?
- Would it be possible to extend the trial period to two weeks?
- Would it be possible to extend the review window to next Wednesday?
中身を入れ替えると、型として使える感覚が育ちます。
ステップ4:音声で反射練習する
英語会議は読む場ではなく、聞いて返す場です。最終的には、相手の発言を聞いて、数秒以内に返す練習が必要です。
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よくある質問
Q1. 英語会議で言えないのは、やはり英語力不足ですか?
英語力不足が原因の場合もありますが、それだけではありません。TOEICの点数が高くても会議で言えない人はいます。理由は、読む・聞く知識と、相手の発言に即座に返す力が別だからです。
Q2. フレーズ集を覚えれば話せるようになりますか?
フレーズ集は入口として有効です。ただし、完成文を丸暗記するだけでは応用が利きません。I'm concerned about ___ のように、空欄を入れ替えられる型として練習することが重要です。
Q3. 会議で聞き取れなかったら、毎回聞き返しても大丈夫ですか?
大丈夫です。ただし、毎回 What? と言うより、Could you say that again? や Could you repeat the last part? の方が丁寧です。一部だけ聞き取れなかった場合は、最後の部分だけ聞き返すと会議の流れを止めにくくなります。
Q4. 反対意見を英語で言うのが怖いです。
いきなり I disagree. と言う必要はありません。I see your point, but... や I'm a bit concerned about... で始めると、相手の意見を受け止めた上で懸念を出せます。
Q5. 次の会議まで時間がない場合、何を優先すべきですか?
まずは3つだけ覚えてください。聞き返しの Could you say that again?、時間稼ぎの Let me think for a second.、確認の Just to confirm, ... right? です。この3つがあるだけで、沈黙を減らしやすくなります。
まとめ
英語会議で言えなかった経験は、英語学習者にとってよくある悩みです。ただし、それは必ずしも単語や文法が足りないからではありません。
多くの場合、必要なのは会議で咄嗟に返すための型です。
この記事のポイントをまとめます。
- 完成文の丸暗記より、空欄つきの型で覚える
- 会議では、流暢さよりも短く返す力が重要
- 聞き返し、時間稼ぎ、反対、確認の型を先に持つ
- 言えなかった表現は、会議後に1つだけ拾って型にする
- 同じ型を別文脈で使う練習が、次の会議での実用につながる
次の会議でいきなり完璧に話す必要はありません。まずは、聞き返す、少し考える、1点だけ意見を足す。その一言が出るだけで、会議での存在感は変わります。
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